境界のRINNE 火車 Part2 [今昔物語][二宮金次郎][火車の道歌]

火車(かしゃ) を訓読みすると、火の車 (ひのくるま) となります。
今日でも、「家計が火の車だ!」というような使われ方をよくしますね。
そういえば、りんね君は、貧○のようなので、「火車烈断!」はまさに、りんね君にぴったりの技だったことになります。(^^)

悪事を働いた者はこの火の車に載せられて、地獄へ運ばれるのだそうです。
今昔物語に次のような話があります。

今昔物語 15.4 薬師寺の済源僧都往生の話

 今は昔、薬師寺に済源僧都という人がいた。俗名は源の氏であった。幼いときに出家して薬師寺に住み、仕舞いにはこの寺の別当となって長年過ごした。彼は道徳心が篤く、別当になってからも、寺の物を私物化することもなく、常に念仏を唱えて極楽に生まれることを願っていた。
 月日が経ち、彼も年老いて死期が近づいた。彼は念仏を唱えて今にも入滅しようとしたいた。ところが、彼は突然起き上がって弟子を呼びつけてこう言った。
「長年この寺の別当として、寺の物を私物化することもなく、一心に念仏を唱えて、臨終の時には必ず極楽へ行けると思っていたのに、極楽の迎えが来るどころか火の車が迎えにやって来たのだ。わしは、車を引いてきた鬼たちに、『どういうわけで地獄の迎えがきたのか?』と尋ねると、鬼たちは、『先年、寺の米を五斗借りて使ったのに、まだそれを返していない。その罪によって迎えに来たのだ』というので、わしは、『そんな些細な罪で地獄に落ちてたまるか。その米は倍返しで返してやる』と言ってやったところ、鬼たちは火の車を寄せてここで待っている。お前たち急いで米一石を寺へ持って行きなさい。」
 弟子たちはこれを聞いて、急いで米を寺に届けた。
 寅の刻を告げる鐘が聞こえてくると、僧都はこう言った。
「火の車は帰って行った」
 それからしばらくして僧都がこう言った。
「火の車は帰り、今は極楽への迎えがやって来た」
 僧都はこう言って、両手を合わせて額にあてて、涙を流して喜びながら念仏を唱えて入滅された。僧都が往生した部屋は、薬師寺の東の門の北の脇にある。今もその僧房は残っている。
 このように、些細な罪であっても火の車は迎えに来るのだから、寺の物を私物化している別当などはどうなることか推して知るべし。


訳し方のせいもあるかもしれませんが、ちょっとユーモラスな話ではあります。(^^)
この話は、宇治拾遺物語の4.3にも同じ話が収められています。

次の絵は、教訓を集めた本に載っていたものです。

火車

火の車
作る大工は
あらざれど
われとつくりて
我と乗るなり

と書かれているようです。実はこの道歌は、二宮金次郎が言った言葉ということにもなっています。

二宮翁教訓話 火車の道歌

 火の車造る大工はなければも
       おのが造りておのが乗り行く

 この道歌の意味は、世の中の人は、よく火の車ということを言いますが、さて、その火の車というものは、果たしていかなるものなのでしょうか? 世の中に火の車など造る大工などいないのに、一体誰が造ったのでしょうか? それは、怠けてばかりいる者が、自らの手でいつしか火の車を造っているというわけなのです。・・・・・



まだ続く予定です。

テーマ : 境界のRINNE
ジャンル : アニメ・コミック

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