境界のRINNE 第100話 ターゲットは桜 [身代わり人形]

今回は、記念すべき第100話でした。
100話おめでとうございます。

今回は桜ちゃんの今までにない明い表情が印象的でした。
やっぱり霊が見えないというのは嬉しいことなんですね。(^^)

その一方で、A-1グランプリの悪霊を退治するりんね君、ご苦労様です。
りんね君の苦労を見かねたのか? 魂子さんが「身代わり人形」というアイテムを提供してくれます。

身代わり人形とは、
呪い祟られている人の髪の毛や爪を仕込む事で、その人の代わりに強烈に悪霊を引き寄せる死神道具である。


なんと3万円。(^^)

身代わりになってくれる人形については、以前このブログでも、次のようなことを書きましたが・・・・

・・・・・ 一方人形(ひとがた)というのは、形代(かたしろ)とも呼ばれるもので、紙などで人体を模したものを作り、これを川に流したり焼いたりして、その人にふりかかる災いの身代わりになってもらうというものです。

参照: りんね/考 第46話 知らせたくない [依代人形(よりしろにんぎょう)]


今回は、人形 (ひとがた)、形代 (かたしろ) についてもう少し詳しく見てみたいと思います。

人の災いを人形に身代わりになってもらう。というような行事はたくさんあると思いますが、中でも有名な行事は3つあります。

一つは、なんと言っても「ひな祭り」ですね。
ひな祭りは、「人形遊び」の行事でもありますが、それとは別に、人形に身代わりになってもらうという神事でもあります。

現在でも、3月3日に、「流し雛」 と言って、人形を川や海に流して災厄を祓うというようなことが行われている地方は結構あると思います。

この神事は、「源氏物語」にも出てきます。

光源氏が、弘徽殿大后(こきでんのおおきさき) の逆鱗に触れ、都を離れ須磨の地で謹慎している時のことです。

弥生の朔日(ついたち)に出たる巳(み)の日、「今日なむ、かく思すことある人は、禊(みそぎ)したまふべき」と、なまさかしき人の聞こゆれば、海つらもゆかしうて出でたまふ。


「弥生(やよい)の朔日(ついたち)に出たる巳(み)の日」 とは、
3月の上巳(じょうし) つまり、3月の最初の巳(み)の日。のことです。

この日に禊(みそぎ)をしたのは、・・・・古代中国で、この日に、魂を招いて、災厄を取り除くというような行事が行われたので、それが日本にも取り入れられたものだそうです。

後にこの日は、3月3日と定められ、それが今日ひな祭りとなっています。
話は次のように続きます。

この国に通ひける陰陽師召して、祓(はらえ)せさせたまふ。舟にことごとしき人形(ひとがた)のせて流すを見たまふに、よそへられて、
  
 知らざりし大海の原に流れきてひとかたにやはものは悲しき

とて、ゐたまへる御さま、さる晴に出でて、言ふよしなく見えたまふ。



つまり、陰陽師を呼んで、祓(はらえ)の儀式を行い、舟にはおおげさな人形を積んで流した。ということですね。

それで、この 「ことごとしき人形 (おおげさな人形)」なんですが・・・・
小学館の日本古典文学全集の注釈には、

等身大の人形であろうか。

とあります。 この頃から等身大フィギュアがあったんですね。(^^)



もう一つは、七夕祭りです。
七夕祭りというと、7月7日に、牽牛と織女が出会うというお祭りで、笹竹に五色の短冊を吊るして願い事をする祭りですが、祭りの最後に、笹流しと言って、笹飾りを川や海に流す。というようなことをしている地域もかなりあると思います。

この、川や海に流すということから、これは祓(はらえ)の儀式と関係があるということが窺えますね。

この他七夕祭りには、人形を作って町をねり歩き、最後に川や海に流すという行事も全国にあります。最も有名なのは、青森の「ねぶた祭り」ですね。

まあ、ねぶた祭りの場合、人形が巨大化し過ぎて、等身大フィギュアどころの騒ぎではないので、川や海には流せないと思いますが・・・(^^)

この 「ねぶた」 というのは、「眠たい」 というような意味で、人の「眠り(怠け)」を人形に代わってもらって、それを川や海に流してしまう。という 祓 (はらえ) の儀式であったようです。

佐竹昭広の古語雑談 岩波新書 によると、全国には、「ネブリ流し」「ネム流し」「ネムッタ流し」「ネプタ流し」というな七夕流しがあるそうです。



最後の一つが、大祓 (おおはらえ) です。
これはそのものズバリ、お祓いの神事です。
6月の晦日(つごもり) と 12月の晦日 (つごもり) に万民の罪を祓うために行われる神事ですね。

この大祓の時に、氏子は形代 (かたしろ) を神社に納めると、神主が形代を祓って罪を流してくれます。

大祓(おおはらえ) の古い記述としては、日本書紀に、天武天皇(7世紀)が、大解除(おおはらえ) や 祓禊(おおみはらえ) を執り行ったことが書かれています。

一方、古事記では、仲哀天皇(3世紀)が神意に逆らって亡くなり、そのために、大祓 (おおはらえ) を行ったと記されています。

それで、この大祓の起源ですが、一つは、以前このブログで紹介した、イザナキの命の 禊 (みそぎ) であり、もう一つが、スサノオの命の 祓 (はらえ) が起源とされています。
参照:りんね/考 第51話 精霊 [禊(みそぎ)]

スサノオの命は、アマテラスオオミカミ に乱暴を働き、アマテラスは、天岩戸(あまのいわと)に篭ってしまいます。八百万の神たちの尽力で、アマテラスは再び姿を現しますが・・・・・
スサノオは、その罰として・・・

スサノオの命に、千位(ちくら)の置戸(おきど)を負せ、また髭を切り、手足の爪も抜かしめて、追放した。

とあります。

千位(ちくら)とは、千個の「物を置く台」 のことで、置戸(おきど)は、品物のことです。つまり、スサノオは罪をあがなうために、千個の品を献上したということですね。

これが後に形代と解釈されることにもなります。

釈日本紀(しゃくにほんぎ) には、次のようにあります。

先師申して云う、人形(ひとがた)は、いわゆる、スサノオの命が起源で、手足の爪を抜き、その罪をあがなったことから、身代(みのしろ)の義となった。


つまり、人の髪の毛や髭などを、人形に託すことで、罪を祓ったと考えることができるのでしょうね。(^^)

魂子さんがりんね君にあげた、身代わり人形も、人の髪の毛や爪を仕込むことで、その人の代わりに強烈に悪霊を引き寄せてくれるのでしたね。(^^)
いやー。これに繋がるまで長かったですね。(^^)

大祓の祝詞にも、

天つ金木(かなぎ)を本(もと)切り末うち断ちて、千座(ちくら)の置座(おきくら)に置き足はして、・・・

という一節があります。
これも、先のスサノオの命の祓と関連付けて読むことができるかもしれませんね。(^^)

テーマ : 境界のRINNE
ジャンル : アニメ・コミック

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